DALLAS, 2025年8月26日
AT&T、EchoStarから周波数ライセンスを取得
AT&Tは米国の通信インフラにさらなる投資を行い、統合型接続サービスのリーダーとしての地位を強化します。この取り組みにより「アメリカで最も優れた接続プロバイダー」を目指す戦略を加速させます。
主なポイント
- 約230億ドルの取引により、AT&Tの低帯域および中帯域の保有周波数が平均50MHz拡大。米国のほぼすべての市場をカバーし、5Gとファイバーの両面で長期的なリーダーシップを維持する体制を構築します。
- 5G無線とホームインターネットを組み合わせたサービスの普及を後押しし、効率的で持続的な成長を実現します。
- EchoStarとは長期的なネットワークサービス契約を強化し、AT&Tが主要パートナーとして支え続けます。
- AT&Tは2025年の通年業績予測と、2025〜2027年にかけての自社株買い計画（総額200億ドル規模）を改めて確認しました。
AT&T 会長兼CEO ジョン・スタンキーのコメント
「この取引により、当社の周波数資産はさらに充実し、より多くの市場でお客様に高速で信頼性の高い5Gとホームインターネット体験を提供できるようになります」とAT&T会長兼CEOのジョン・スタンキーは述べています。
「この買収により当社の周波数ポートフォリオが強化・拡大され、さらに多くの市場でお客様の5Gワイヤレスおよびホームインターネット体験が向上します。弊社ほど多くの場所にワイヤレスと光ファイバーインターネットを提供し、また高品質に提供できる企業は他になく、また業界初・唯一のワイヤレスとファイバー両方の保証を提供しています。貴重なワイヤレス・ブロードバンド資産への投資という当社の戦略に拍車をかけ、アメリカ最高のコネクティビティ・プロバイダーを目指します。」
取引の詳細
- AT&TはEchoStarから全国規模で約30MHzの3.45GHz帯（中帯域）と約20MHzの600MHz帯（低帯域）を取得します。取引額は約230億ドルで、全額現金で支払われます（一部調整あり）。
- 取得するライセンスは全米400以上の市場をカバーし、AT&Tの帯域資産を大幅に強化します。
- 5Gに対応した中帯域の展開を速やかに開始予定。第2四半期の決算で発表した中長期的な投資計画に沿って進められ、ファイバー拡張計画も維持されます。
- 取引完了は規制当局の承認を前提に2026年半ばを予定しています。
サービス強化と将来展望
アメリカで「最高の接続体験」を提供するために：
- この取得により、AT&Tは5Gおよびファイバーによる高度かつ高性能な接続分野で、長期的なリーダーシップを維持する体制を築きます。AT&Tはすでに米国最大の無線ネットワークを運営し、商用規模でのOpen RAN導入のリーダー的存在でもあります。取得スペクトルにより、5Gのカバレッジ、信頼性、速度がさらに向上します。
- AT&Tのファイバー・インターネット（米国最大かつ急成長中）と組み合わせることで、消費者、企業、緊急対応機関などの現在および将来の接続ニーズに応える体制が整います。
- この取引により、Fixed Wireless Home Internetサービス「AT&T Internet Air」の提供拡大を加速し、将来的にAT&T Fiberを提供する地域でもInternet Airを導入し、順次Fiberへの移行を可能にします。また、ファイバー未提供地域においても銅線ベースの従来サービスから「Internet Air」や「AT&T Phone – Advanced」などの次世代接続サービスへの移行を促進する計画です。
財務見通しおよび株主還元に関して
- この戦略的投資は過去数年の財務基盤強化によって可能となりました。
- 資金は手元資金と追加借入で調達予定。取引後、純負債／調整後EBITDA比率は一時的に3倍前後に上昇しますが、約3年で目標の2.5倍水準に戻す計画です。
- 2024年のアナリスト向け説明会で発表した株主還元計画（2025〜2027年に総額200億ドルの自社株買い余地）は維持。
- 2028〜2029年も同様の方針を継続し、収益成長・利益率改善・キャッシュフロー拡大により債務削減を進めます。
- 2025年通年の業績見通しも据え置き。取引完了後24か月間においてEPSやフリーキャッシュフローへの大きな影響はなく、3年目以降にプラス効果が期待されています。
※こちらの掲載内容は、本社のPR記事を日本語に翻訳したものです。正確な情報については、原文をあわせてご確認いただけますようお願いいたします。